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アリオン100.jpg法政大学アリオンコール HISTORY


初演 1985年12月4日 第35回定演(郵便貯金ホール)  指揮 田中信昭

メッセージ

一柳 慧

 「鎮魂歌」は、私のコーラスの作品としては、「子供の十字軍」、「雪崩のとき」と同系列のものになる。男声合唱であるアリオンコールの曲を書くにあたって、そうした作品の延長上にあるものを考えていたとき、木原孝一氏の時代への真撃な問いを、亡き弟に対する思いに託してうたった詩と出合ったことは幸運であったと思う。
 作者の木原氏もすでに亡いが、30年まえのこの諸にある「いま、何処で何が起っているのかよくわからない」という詩人の危機意識が示された状況は、現在も解決されることなく、むしろますます増幅されて私たちの存在そのものを脅かし続けている。音楽的には、最初は分離して現われるレクイエムとしての要素と、時代への問いかけを主体とする部分の二つが次第に一つのものとなって重層化されてゆく。





 いつも誠実で、曲全体に細かい配慮を示してくださる指揮者田中信昭氏と、同時代作家への共感とすぐれた演奏により、多くの作曲家との協同作業を進めていられる法政大学アリオンコールの皆さんに敬意と感謝を表します。

(第35回定期演奏会パンフレットより)

出版/録音 なし

演奏 

法政大学アリオンコール
六連(第35回、第38回)
定期(第35回〈初演〉、第39回、第42回、第57回)

 東北学院大学グリークラブ、北海学園大学グリークラブ、クールジョワイエ、合唱団パリンカ