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アリオン100.jpg法政大学アリオンコール HISTORY


初演 1990年12月16日 第40回定演(新宿文化センター)  指揮 田中信昭

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メッセージ

高橋悠治

 ≪うたう≫と≪かたる≫のあいだに≪となえる≫。楽器をもてない人びとは口三味線でオーケストラをつくる。楽器をもつまえに、擬音語のフレーズで練習する。ひとりひとりが自分だけの歌をもっていて、それらを同時にうたう。祈りの場では、みんながそれぞれの祈りをとなえる。世界のどこにでも見られる風習を、そして≪音楽≫が切りすててきた生活のなかの声を思い浮かべながら、≪冬のスケッチ≫を書いてみた。




 ことばは、宮沢賢治が詩の断片を書きつけては訂正していた原稿用紙の束からとったいくつかのフレーズ。
 合唱団もそうだが、人間の集団というものは統制されればされるほど、自分の声をなくして軍隊や組や学校のようなこわいものになっていく。ひとりずつがもっとばらばらであれば、争いもちいさく、全体の平和を乱すこともないのに。ひとつのものにならないで、いっしょにいられるためには、どこかでバランスをとる必要がある。その微妙なバランス点を見つけるための実験なのだ、これは。

(第40回定期演奏会パンフレットより)

出版/録音 なし

演奏 

法政大学アリオンコール
六連(第40回、第47回)
定期(第40回〈初演〉、第48回、第51回)