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アリオン100.jpg法政大学アリオンコール HISTORY


委嘱 ハーヴァード大学グリークラブ
初演 1982年12月11日 第32回定演(郵便貯金ホール) 指揮 田中信昭

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メッセージ

武満 徹

 男声合唱のための「芝生(グラス)」は、ハーヴァード大学グリー・クラブからの委嘱で作曲された。そのためテキストには英語の詩が用いられたが、それはもともとは谷川俊太郎の「芝生」を、アメリカの詩人、ウイリアム・マーヴインが、英語に翻訳したものである。参考までに原詩と訳詩をつぎに掲げる。

 この詩が示している、原存在の悲しみ、だが、いかにもからっと乾いた、宇宙の真空を想わせる透明な感触を、歌いたかった。
 技巧的にこの曲はかなりむずかしい。その証拠に、委嘱してくれたハーヴァードでは、結局、演奏できなかった。昨年、田中信昭さんと法政大学アリオン・コールによって初演されたが、たいへん上手で、びっくりした。日本の大学生って、凄いんだなあ。

 「芝生(グラス)」は、演奏時間僅か5分の小曲。

(東京混声合唱団第95回定期演奏会プログラムより)

そして私はいつか
   and all at once
どこかから来て
   One time out of some place

不意にこの芝生の上に立っていた
  I was standing in this grass
なすべきことはすべて
   All I have to do

私の細胞が記憶していた
   Was recorded in my cells
だから私は人間の形をし
   That is why I took the shape of a man
幸せについて語りさえしたのだ
   and even talked about happiness

出版:ショット社
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録音:オクタヴィアレコード
IMG_0779.JPG武満徹:全合唱曲集
東京混声合唱団

演奏

法政大学アリオンコール
六連(第32回)
法関(第22回)
定期(第32回〈初演〉、第33回、第38回)

 東京混声合唱団、クールジョワイエ、甍会、東北大学男声合唱団 ほか多数