印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |

アリオン100.jpg法政大学アリオンコール HISTORY

アリオンコール部長 鈴木 晶教授

 このたび、アリオンコールが創立70周年を迎えることになり、部長としても喜びに堪えません。これもひとえに、この70年間を通じてのアリオンコールの部員全員の努力のたまものであると思います。

suzuki.gifアリオンコール部長 鈴木 晶教授じつは私が部長を勤めさせて頂くようになったのは、ほんの数年前のことです。当時部長であられた小島昭三(木島始)先生が健康上のご都合から定年を待たずしておやめになることになり、その小島先生から、後を引き継いでくれないかというお声がかかったのです。どうしてかといいますと、ちょうどその少し前に私がジョージ・ガーシュインの伝記を翻訳しまして、アメリカ文化にお詳しい小島先生にも一部献呈したのです。それで、小島先生から「音楽に詳しい人に引き継いでもらいたいのでぜひ」というお話があったのでした。
 お恥ずかしくもあり、OBの方々に対しては申し訳なくもあるのですが、私は学生時代、慶應のワグネル、早稲田のグリーのことは知っていて、演奏会に行ったこともありましたが、アリオンコールのことは、小島先生からのお話があるまでまったく知りませんでした。しかし、過去の演奏会のプログラムを見ると、柴田南雄、一柳慧、武満徹といった現代音楽の傑出した作曲家の名前が並んでいるので、そのときはじめて、遅ればせながら、アリオンコールもまた傑出したコーラス団であることを認識したのでした。そしてすぐに、部長をお引き受けすることにしました。私は学生時代、いわゆる現代音楽を聴きまくっていたものですから、上に挙げた作曲家たちは私の最も敬愛する作曲家たちだったのです。
 私の専門は音楽ではなく、舞踊のほうでして、文化庁主催芸術祭の審査員などもつとめており、年間に数多くの舞踊に接するのですが、合唱はなかなか聴く時間がなく、アリオンコールのお世話をすることもなかなかできず、申し訳なく思っております。
 アリオンコールも、かつてと比べるとずいぶん部員の数が少ないのですが、これは時代のせいで、仕方のないことでしょう。現代の若者は大勢でいっしょに何かを築き上げるということが苦手なようですから。しかし、この輝かしい伝統をもった合唱団の火を消すようなことがあっては絶対にならないと思っております。
 大学の冬の時代といわれておりますが、法政大学もいま曲がり角にきております。少し前のイチローのコマーシャルではないですが、大学も「変わらなくちゃ」ならないのです。アリオンコールもまた「変わらなくちゃ」ならない側面もあるでしょう。法政大学がその「蛮カラ」イメージを払拭しなければならないように、学生合唱団もまたその体育会系のノリを捨てなければならない時がきたようです。
 しかし、アリオンコールに所属する若者たちの、最近では稀にしか見られないような礼儀正しさはいつまでもそのままであってほしいと願っています。
 わずか数年しか部長を務めていない私には、どうしても70年という歴史の重みを実感することができませんが、部員として、そしてOBとしてアリオンコールの活動に長年かかわってこられた方々にとってはさぞかし感慨深いことでありましょう。suzuki2.gif
 これを機に、この合唱団をさらなる発展に向けて守り育てていかねばならないという決意をあらたにすると同時に、その重責を痛感する今日この頃であります。

アリオンコール 村山 叡OB会会長(平成10年当時)

 『法政大学アリオンコール70年史』をここに上梓いたします。

murayama.gifアリオンコール村山 叡OB会会長我がアリオンコールは、法政大学に数ある文化サークル中、その歴史と伝統において最古の部類に属す一つであり、本年創立70周年を迎えました。また本年は、田中信昭先生を顧問指揮者にお迎えして40周年にも当たります。この創立70周年と田中先生の顧問指揮者40周年を記念すべく、数年前から準備し作業を進めてまいりました部史が、立派に完成しましたことを、まずはOB諸兄・現役諸君ともども喜びたいと思います。
 70年の歩みは平坦なものではありませんでしたが、その間、時に華やかに、時に地道に、アリオンコールは合唱活動を続け、近年は数多くの委嘱作品を世に出すなど、合唱界でも重要な位置を占めるに至っております。この『70年史』は、そのようなアリオンコールの、団体としての輝かしい活動の記録であるとともに、深夜におよんだ友人の下宿での議論、演奏会を成功させたあとの飲み会、声高らかに歌った愛唱曲の数々など、アリオンメンの個々の青春を、1頁1頁詰め込んだものとなっております。
 その点、『法政大学アリオンコール70年史』の発刊は、我々OB一同にとって大きな喜びとするところであり、同時に、現役諸君はもとより、今後集まってくるであろう後輩諸君にとっても、この『70年史』がよい指針となることを願ってやみません。
 編集委員諸兄の御尽力を謝すとともに、法政大学アリオンコールが、70周年という節目を機に、ますます発展してまいりますよう、田中信昭先生はじめ諸先生方、および関係者各位、またOB諸兄の、今後の一層の温かく厳しい御指導・御鞭撻をお願いして、御挨拶といたします。

アリオンコール責任者 松澤洋介(平成10年当時)

 法政大学アリオンコール創立70周年、田中信昭先生顧問指揮者就任40周年という記念すべき年を、団員一同万感の思いで迎えております。

matuzawa.gifアリオンコール責任者 松澤洋介今、こうして70周年の歴史が紐解かれ、アリオンコールの沿革、活動の変遷、そしてOB諸先輩方の残された実績が「部史」という形で明らかにされたことは、私たち現役団員にとりましても非常に有意義なことであります。それは、いつも「原点」を見つめ「今」の反省を怠らないこと、「原点」の延長線上に「未来」があり、「原点」を見失っていては「未来」が見えないことを私たちに想起させてくれるものなのです。今年は深刻な団員不足の中で活動が始まりましたが、それだけに、各団員が、アリオンにおいて活動することの意義、アリオンにおいて合唱することの意義、つまり、各々の「原点」を真剣に見つめ直して活動に望むようになりました。人数的に危機的な状況の中で、このような意識改革が起こり、新たなスタートが創立70周年の記念すべき年であるというのは単なる偶然以上のものを感じます。今年が新たなアリオンコールの「原点」となり、新たな歴史を築く上での確固たる年となることを願っております。
 最後となりましたが、アリオンコールを支えてくださっているすべての皆様に改めて感謝と敬意の念を表し、今後さらなるご愛顧のほどをお願いいたしまして、私の挨拶とさせて頂きます。

ページトップへ